【AR事例解説】AR(拡張現実)でウルトラ怪獣を倒せ!岐阜・高鷲スノーパークがウルトラマンとコラボしたARキャンペーン

高鷲スノーパークとウルトラマンのコラボキャンペーン

スキー・スノーボードシーズンを目の前に、日本最大級と言われる高鷲スノーパークがウルトラマンとコラボレーションしたAR(拡張現実)キャンペーンを開始するとのこと。

一体どんなキャンペーンになっているのでしょうか?

ゲレンデ各所のマーカーにかざしてAR体験!

ウルトラ怪獣を倒すARキャンペーン
出典:http://www.takasu.gr.jp/ultra/index.html

このキャペーンの流れは、以下のとおりで、

  • アプリダウンロードを行う
  • ゲレンデ内に設置されたマーカー(看板)にアプリのカメラをかざす
  • AR(拡張現実)上にウルトラ怪獣出現!
  • ガイドにそってウルトラ怪獣を倒すゲームコンテンツ
  • 最後に記念写真が撮れる

という体験手順です。いわゆるビジョンベースのAR(拡張現実)のコンテンツなので、マーカーにかざして体験するパターンのものですね。

ミッションクリアで共通リフト1日券が半額に!

ミッションクリアで共通リフト半額の特典も
出典:http://www.takasu.gr.jp/ultra/index.html

そして、このAR(拡張現実)をきちんとミッションクリアすると、共通リフト券が半額になるそうです。

AR(拡張現実)だけでなく、体験者側にもメリットがあるということなので、これをにんじんにして体験者を増やしたい意図でしょう。

勝手だけど、課題が雪崩のようにきそうな気が・・・

ここまではこの高鷲スノーパークとウルトラマンコラボのAR(拡張現実)の紹介だったのですが、正直筆者はかなり焦りを感じてしまいました。

なぜなら、AR(拡張現実)にありがちな課題がものすごく多いのです、このキャンペーン。(※個人的な見解です…!)

まず課題をざっとあげると、

  • そもそも来場者が、雪山で素手でARアプリをかざしたりするか?ダウンロードが面倒くさい気も・・・
  • 天候が悪い時や雪でマーカーは埋もれちゃわないか?
  • スタッフさんのオペレーションは大丈夫か?
  • 山なので電波的にどうなのか?
  • 半額チケットもらえるけど、次回しか使えないのかな・・?
  • ARをやってると動線をふさいでしまって事故とかのリスクあるかも・・・

という、AR(拡張現実)キャンペーンとしては、なかなかハードル高めに設定している気がする内容で、筆者だったらこのキャンペーンしたくありません。コワいので・・・。

そもそもマーカーの精度というのはAR(拡張現実)キャンペーンを実施するにあたり、一番気にしなければならないところです。

おそらく人がいる場所や休憩所のところにマーカー設置すると思うのですが、ゲレンデって自然光が基本なので、マーカーの環境が気候で全然変わります。この検証プロセスをおざなりにするともうやばいことに・・・。(※おそらくそんなことはないと思いますが・・)

また、これまた結構多いのですが、そもそもアプリの使い方がわからん!という体験者に対して、ゲレンデスタッフが対応できるのかどうか、という点です。これも多いケースで、結局現場のスタッフが誰もケアできないというときがあります。

さらに、これはAR(拡張現実)とは関係ないのですが、半額チケットって当日使えるのか?という点が気になります!

せっかく達成したのに、もう一度行かなければ使えない、となると結構ハードル高いクーポンになっている気もするんです・・。(※サイトにはこの部分書いていないのでわかりません!)

と、つらつらと書いてみるとなかなかハードルが高く、最悪雪崩のようにクレームや問題が来る可能性があるキャンペーンになっているのです。自分が担当だったらコワい・・・。期間も12月〜3月の長期間キャンペーンですので、なかなか怖いところですね。

まとめ

筆者も色々とARキャンペーンを手がけさせていただきましたが、一番の教訓は「大自然を相手にしない」という点でした。

それはもう色々な苦労がありますし、何より検証がしきれないという点がキャンペーン設計上のネックになってきますので、大自然を相手にしたキャンペーンに真っ向から挑んでいるウルトラマンには頭があがりません。。

ぜひこのキャンペーンを成功させていただいて、筆者が間違っていました!といわせていただければAR(拡張現実)の可能性はまだまだ広がっていくと思います。


ABOUTこの記事をかいた人

タカハシリョウ

1988年生まれ。2011年に独立、最先端技術からアナログ技術を結ぶクリエイティブを提案。主な事例として、サンシャイン水族館「ペンギンナビ」においては、カンヌライオンズ(旧:カンヌ広告祭)での最高賞であるゴールド受賞。 その他に、朝日新聞AR広告プロジェクト、スターバックス・コーヒージャパン 「清川あさみコラボキャンペーン」、HISプロモーションJリーグ様「ヤマザキナビスコカップ2012ARプロモーション」、積水ハウスARプロモーション、サンライズ ガンダム35周年「ガンダムUC」プロモーション、松竹「クロユリ団地」公開記念プロモーション等、多数のプロモーションを手がける。 【受賞歴】 Cannes Lions 2013,2014 - Gold / Silver /Bronze ADFEST 2014 – Silver LOTUS Spikes Asia 2013 – Silver