【AR事例解説】香川・丸亀市がAR(拡張現実)宝探しラリーを開催!

丸亀市の京極くんの挑戦状

国内でも全国規模でAR(拡張現実)の導入が当たり前のようになってきました。

今回紹介するのは、うどんでも有名な香川県・丸亀市が10月20日から開催している「まるがめおやこ宝探し 京極くんからの挑戦状」というスマートフォンアプリのAR(拡張現実)機能を利用した、周遊型のAR(拡張現実)観光施策です。

パンフレットをヒントに市内でAR宝探し

丸亀市の拡張現実事例

「まるがめおやこ宝探し 京極くんからの挑戦状」の仕組みは、スマートフォンにAR(拡張現実)体験用のアプリをダウンロードし、チェックポイントとヒントが記載されたパンフレットを手に現地に行くことで、AR(拡張現実)コンテンツである動画が再生、キーワードを集めると特典がもらえるという流れになっています。

観光へのAR(拡張現実)導入としてはセオリーである、現地にいかないと体験できない付加価値を活かしたAR(拡張現実)プロジェクトになっているようです。

GPSでユーザー体験を制限するメリット・デメリット

今回の香川県・丸亀市のAR事例については、GPSによって現地にいかないと体験できない、という制限を設けることで、現地に人を集めようという目的があります。

ただ、この施策については、メリットデメリットを正確に把握しておく必要があります。

GPSベースのAR(拡張現実)のメリット

  • 現地にいかないと行けないので、来客数がアップするきっかけに
  • 体験することにプレミアム価値を与えるため、来客者の満足度アップにつながる
  • アプリ運営においてメンテナンスが容易になる(全国規模にすると不具合への対応コスト増)

GPSベースのAR(拡張現実)のデメリット

  • 体験するのが現地のみなので、拡散力が乏しい(本来のターゲットである大都市の潜在顧客にリーチしづらい)
  • アプリのダウンロード数が伸びづらい(現地に行った人しかダウンロードする意味が無い)
  • アプリの広告効果が見えづらい(見込み客にリーチできないため、実はあまり集客にならない可能性あり)

まとめ

上記のメリット、デメリットはあらゆる施策にいえることですが、AR(拡張現実)だけで訴求しようとすると、あまり効果があがらず続かないというプロジェクトになりがちです。

特に今回のAR事例の場合、「興味をもつためにAR(拡張現実)で話題作りしたい→新規客を呼び込みたい」のに、「現地にいたら、たまたま見つけてやってみた→既存客の満足度アップ」という本来の目的とはずれてしまうリスクがあります。(※今回の場合、市民にも認知を深めてもらうとしているので、ある意味目的を達成しているといえますが・・)

ぜひこの点に気をつけてGPSベースのAR(拡張現実)施策は実施していくべきですね。


ABOUTこの記事をかいた人

タカハシリョウ

1988年生まれ。2011年に独立、最先端技術からアナログ技術を結ぶクリエイティブを提案。主な事例として、サンシャイン水族館「ペンギンナビ」においては、カンヌライオンズ(旧:カンヌ広告祭)での最高賞であるゴールド受賞。 その他に、朝日新聞AR広告プロジェクト、スターバックス・コーヒージャパン 「清川あさみコラボキャンペーン」、HISプロモーションJリーグ様「ヤマザキナビスコカップ2012ARプロモーション」、積水ハウスARプロモーション、サンライズ ガンダム35周年「ガンダムUC」プロモーション、松竹「クロユリ団地」公開記念プロモーション等、多数のプロモーションを手がける。 【受賞歴】 Cannes Lions 2013,2014 - Gold / Silver /Bronze ADFEST 2014 – Silver LOTUS Spikes Asia 2013 – Silver